
余暇支援メニューの一環でホットケーキを焼く
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事業の概要(2006年8月)
発達障害児に、リトミックや工作、あるいは指導員が同行しての図書館や買い物支援などの余暇支援メニューを提供することで、家庭や学校以外に安心して過ごせる場所を確保し、将来的に地域で暮らせる基盤をつくっていく。
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| 主な事業内容 |

場所の目的を物理的・視覚的に明確にする「構造化」。ここはゲームを楽しむ場所
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■「放課後・余暇支援 ピュアスペース」
ピュアスペースは、子供達が楽しい時間を過ごす場所であると同時に、子育てに関わる人たちの悩みを受け止め、共に考えていく場所である。また、子供達が将来あたりまえに暮らしていけるための地域の方々への情報発信地でもある。 主な事業は次の通り。
- 発達障害児・者およびその家族に対する自立生活支援、相談情報提供事業
- 発達障害児に対する放課後・長期休暇時の余暇支援活動
- 発達障害に関する講座の開催
- 感覚統合療法事業
- 発達障害児のレクリエーション、イベントの企画・実施
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| 事業報告書より(2007年3月) |
事業の目的とその背景
これまで東大阪市には、発達障害に特化した、専門の学童保育はなかった。なければ自分たちの手で、安心して子供たちを預けられる場所を作りたいという気持ちからスタートした。
発達障害の子供たちが、放課後や長期休暇時に学校や家庭以外で、安心して過ごせる場所を提供することを目的とする。
また放課後や長期休暇時に子供を預かることで、親の休息やリフレッシュに役立ててもらう。 |
事業の内容(支援対象期間終了時)
室内活動では、ゲームや工作、クッキングを楽しみ、また将来につながる自立課題などにも取り組んでいる。外出先は、近くでは図書館、展望台、大型スーパーでの買物などに出かけ、時に公共の交通機関を利用した外出なども取り入れている。一人一人の個性、特性を尊重した個別支援を中心にしているが、簡単なルールのあるゲームなどを通じて、子どもなりにコミュニケーションを育んでいる。スタッフ・ボランティアの適切な支援により、子ども達もスペースに馴染み、継続した利用を希望して頂いている。
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事業実施にあたっての工夫点とその効果

目で見て分かるようコミュニケーションには絵や写真カードを用いて「視覚化」する
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発達障害の子どもたちの特性に配慮している。具体的にはスケジュールを作って見通しを立てるようにする、目的ごとに遊ぶ場所、休息する場所など、何をする所かはっきりさせる、外出時には1対1で大人がついて、安全面に配慮する、など。そのため、子どもにも保護者にも安心してもらえるようである。また保護者に対しても連絡ノートをやりとりすることで、預かっている時の子どもの様子を知ってもらうようにしている。 |
事業の成果
2006年10月より、東大阪市の地域生活支援事業、日中一時支援・タイムケア事業を実施する登録事業所となった。以来2007年2月までの延べ利用人数は479人であった。4月からは登録者が4名増え、更に利用人数の増加が見込まれる。また、障害児の親の拠り所としても機能しており、タイムケアの問い合わせや、相談の電話も増えつつある。
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事業の課題
子どもたちが場所や活動に馴れることで、落ち着いて過ごせるようになるとともに、一方では、飽きさせないための工夫の必要性を感じている。常に新しい活動内容を模索し、提供していく事が今後の課題の一つである。
また保険には加入しているが、万一の事故に備えて、契約書や重要事項説明書などを弁護士に相談中である。 |
地域支援体制づくりにおける成果と課題
大阪府地域創造ビジネスモデル構築事業に選定されたことをきっかけに、当事業所と東大阪市との連携会議を延べ5回実施した。東大阪市からは、こども家庭室子育て支援課、障害者支援室 、保健所、教育委員会、療育センターから出席を得られた。また、本連携会議の1つの目標として、発達障害児の支援機関が一覧できる「東大阪発達障がい児支援マップ」を作成した。今後も連携会議を継続し、マップの内容を更新予定である。 |
今後の事業展開
現在の稼働率は月平均60〜70%台である。これを最低でも80%台に引き上げたい。また土曜や長期休暇時の利用が多く、平日の利用が落ち込むことが多い。今後はホームページでの広報で小学校低学年を中心に利用者を増やしたり、タイムケア事業以外の事業での収益を増やし、安定した運営を行えるようにしていきたい。
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| 進捗状況(2007年1月) |
2006年10月から市の地域生活支援事業のタイムケア事業所として登録した。以来利用者延べ人数は10月102人、11月106人、12月160人と増加しつつある。とはいえ12月は冬休みを含んでいたため、実際の稼働率は72.5%にとどまった。
決して安定した経営とは言えない状態であるが、個性豊かな子どもたちが喜んで通って来てくれる姿を見るにつれ、そして障害児を持つ親にとっての心の拠り所でもあるこの施設の存続をかけて、なんとか赤字経営から脱却し、安定した運営ができることが今後の大きな課題である。
そのためにはタイムケア事業だけでなく、ピュアのその他の活動として、音楽あそび、感覚統合療法、子育て相談事業などをより多くの方に有効活用していただくために、更に広域的に、様々な媒体を利用してピュアスペースの事業を周知し、会員増を図ることが肝要であると感じている。
支援会議には行政からは子育て支援課、障害者支援室に加えて、教育委員会も会議に出席していただいたり、次回の会議では保健関係からの出席をお願いしたりと、ピュアと共に市全体で障害児に対する環境を整えていこうという協力的な関係が築かれつつある。それも大阪府の地域創造ビジネスモデル構築事業の支援のお陰であると感謝の念にたえない。
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| 進捗状況(2006年11月) |

空間の構造化や視覚化の例
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発達障害児の余暇支援施設の設立のために様々な準備を重ね、2006年6月より拠点となる物件を構え親子で遊ぶスペースとしてオープンした。
発達障害の子どもの多くは、視覚的な情報を手がかりに意味を理解する能力が優れている。その優位な特性を活かし居心地よく過ごしてもらうために、施設の内部を物理的・視覚的に「構造化」し、コミュニケーションには絵や写真カードを用い、活動には視覚支援を施したクッキングや、外出支援等を行っている。
そして10月1日の障害者自立支援法の完全実施に伴い、かねてから要望を出していた東大阪市の認可を受けることが実現。行政補助を受けながら地域生活支援事業の一環である「日中一時支援・タイムケア事業」を開始した。
人を雇用することによって生じる社会保険や税金の事など、経営面で戸惑う事は多いが、幸いにもCBアドバイザーの先生からの適切な助言や専門家の紹介により、何とか乗り切れそうである。10月の利用者数は延べ102名であった。
今後の課題は、定員の枠内で利用者それぞれの利用希望回数を確保しつつ、いかに利用者の増員を計るか、また、余暇支援以外の事業で収益をあげ、NPO全体が円滑に運営できるようにしていくことなどである。 |