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 平成15年度 CB創出事業対象グループ企画紹介

まちと畑を結ぶコミュニティ創造事業
特定非営利活動法人フェリスモンテ 大阪市旭区

代表者名 山王丸 由紀子 住所 〒535-0012大阪市旭区千林1-2-17
TEL 06-6952-5100 FAX 06-6952-5106
E-mail ota-sha@viola.ocn.ne.jp URL  

事業の概要(2005年3月)

大阪市旭区にて高齢者の「仲間作り、役割づくり、生きがいづくり」をモットーに介護事業を展開しています。その新しい取り組みのひとつとして、高齢者の外出機会の提供と地域との連携強化のために、事業所屋上を菜園として再整備し、野菜を育てる園芸療法的な活動や、里山現地ツアーを実施しました。また大阪近郊の里山地域と連携して食・写真・産物などのイベント、近隣公園への散策、自然素材を活用した工作教室の開催等を行いました。この経験をもとに、今後も青空デイサービス事業への発展を目指していきます。
事業報告書より(2005年3月)
事業の背景と目的 

地域における高齢者の「仲間づくり、役割づくり、生きがいづくり」の一環として、高齢者を主対象とした講座やサークルの企画「おたっしゃ倶楽部」を展開しています。その中で、都市在住の高齢者が自然との接点を持つ企画を実施する事で、外出意欲や学習意欲、さらには交流の促進を図っていきます。
事業の内容(申請時)

里山で農業や活動をしている個人や団体と連携をとり、所在地である中宮では朝市の実施、屋上菜園による栽培、園芸療法活動を、里山へは現地ツアー、青空デイサービスを実施していきます。また、その延長として、中宮では高齢者同士の市民講座や環境学習会、食育の機会を提供していきます。
事業の内容(支援期間終了時

高齢者の外出意欲の向上や交流促進の動機付けとして、自然が多く残る里山を題材にした写真の展示や、食材を使った料理のイベントを実施しました。また、定期的に専門の講師をお招きし、高齢者自らが収集した自然素材などを使った工作教室を実施しました。

また、屋上と玄関先には菜園を整備し、利用者の可能な範囲で種まきや収穫などに関ってもらい、昼食のおかずの一部に加えるなどしています。

さらに、利用者と共に里山へ出かけていき、外出という新しい生きがいの発掘や、施設内では生まれなかった会話や交流の機会を提供することが出来ました。
助成期間終了後も、自然工作教室や散策などは継続しており、施設介護の新しいあり方として事業を展開しております。

事業実施にあたって工夫したこと

高齢者の外出意欲を向上させるためには、段階を踏んだ動機付けと、外出に耐えうる身体機能の向上あるいは維持が必要不可欠と考えます。そこで、動機付けとしては、興味を持ってもらう対象として里山の自然を設定し、写真展示や素材による工作を導入として行いました。また、身体機能の維持としては、定期的な散歩を実施し、コースの中に自然環境の残る公園を組み込む事で、さらなる動機付けを行いました。外出の機会は頻繁に提供できるものではないため、限られた実施回数の中で、いかに次回の参加意欲をかきたて、事後の交流を活性化させるかに注力しました。

コミュニティービジネスとしては、高齢者の外出行動が直接経済効果を生み出すものではないため、介護事業への波及効果や、他の事業への展開を検討する必要があります。これからの介護事業は介護予防に力を入れていくだろうと言われているなかで、今回得られたノウハウは貴重なデータとして整理し、蓄積しています。

事業の成果

里山というテーマを設定し、施設内もその雰囲気を出すようにした事で、自然と統一感と自然素材の持つ柔らかさのある施設になってきています。また、普段実施しているレクリエーションの幅も広がり、サービスを受ける利用者だけでなく、提供する側のスタッフにも変化がみられています。

利用者にとっては、自然という話がしやすい共通の話題を得る事で、利用者間の会話が活発に生まれ、交流の促進が図れました。一方、スタッフも外出の機会を提供する事に、当初は不安や抵抗感もあったようですが、回数と実績を重なる事で、介護サービスの幅を広げ、介護予防の意識を強く持つことが出来たように感じております。

事業の課題

多くの利用者の外出意欲を向上させ、交流の促進を図りたいと思いながらも、身体機能や生活環境の違いによって、一括で同じサービスを提供することは出来ません。よって、規模の拡大や回数を増加させようとしても、単純に効率化が図れるものではありません。高いサービス水準の実現と経済的な循環の両立が今後の大きな課題といえます。

また、高齢者と外出をすると、まだまだ社会基盤が追いついていないと感じる部分が多くあります。これは、一事業所の努力で改善されるものではなく、社会全体として取り組むべき課題であると感じています。
今後の事業展開(課題解決の方策含む)

自然素材を使った工作や、近隣への散策は定期的に実施していきたいと考えています。また、季節ごとにイベント的な外出機会を設け、出来るだけ多くの利用者に外へ出る機会と刺激を提供したいと考えています。

また、地域内や世代間の交流の機会も提供していきたいと考えており、施設の3階に整備した多機能ルームの活用と、そこで行われている講座やサークルなどとの連携を強化していきたいと考えています。さらには、高齢者のニーズをより多くくみとり、自らが楽しむ事で介護予防を実践していきたいと考えています。
意見

今回の助成団体が交流する機会を設けていただいた事で、異業種との交流機会を得ることが出来ました。今後もお互いの事業に支障のない範囲で、交流の機会を持ち、相乗効果を得られればと考えております。
事業の進捗状況(2005年1月)
高齢者の関心を室内だけにとどまらず、屋外へと広げていくために、事業所や近隣の公園を舞台にして里山の自然を題材にしたイベント・講習などを実施し、里山へのツアーへとつなげていきました。

中宮の事業所の屋上では、屋上菜園を設置し、高齢者と共に播種・収穫作業など行い、昼食の食材としても利用しています。また、昨年10月20日には、他団体からの協力もいただき、「秋の里山イベント」を実施することが出来ました。その後、シニア自然大学から講師を招き、近隣の城北公園を舞台に散策や、その際に収集した自然素材による工作教室を16年中に計5回実施致しました。

また、昨年12月1日には、高槻市の森林組合のセンターにツアーを実施し、里山へ紅葉を楽しみにいきました。シニア自然大学の講師にも同行していただき工作教室も実施していただいた他、現地にてマツボックリの花炭の実演もしていただき、久しぶりに大人数での日帰り旅行の機会が得られたと喜んでおられる方も多く、次の季節の外出機会を望む声も多くありました。
事業の進捗状況(2004年10月)
里山への導入として、里山で活動されている里山倶楽部やシニア自然大学に展示や製作指導、即売などのご協力をいただき、秋の里山イベントを実施しました。その後、講師としてもお招きし、近隣の城北公園などから山野草などの産物を活用した自然工芸教室を開催しています。年内にも後4回の開催を企画しています。

屋上の菜園では十数個のプランターにより植え付けから散水などの栽培を行い、収穫時には調理をし、昼食のおかずとしても利用しています。堆肥研究者や紙プランターの製作会社との連携も推進しており、屋上での菜園を通して、ヒートアイランド対策といった新しい事業化への芽も生まれています。

また、高槻森林センターへの里山ツアーも企画しており、2名の高齢者と共にすでに下見も終えております。12月1日には、里山での第一歩を踏み出すこととなっています。


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