事業の概要(2004年3月)
「積木屋」は障害者が運営を担い働くお店です。店内は、近隣の作業所や事業所の障害を持っている人たちが作り出した品ものがたくさんあります。手作りのぬくもりがある小物雑貨、同じ物がふたつとない個性溢れる陶器たち。また、時間を慈しむかのように時代を潜り抜けてきた着物たちのにぎやかな変身は、どれもが、人の温かい手から、届けられたものです。障害のある人もそうでない人も、出会い、手から手へ、そして小さな笑顔から言葉へ。今までの価値観に縛られず、店内はゆったりとした時が流れます。そんなひと時を、だいじにしていきたいと、私たちは思っています。 |
| 事業報告書より(2004年3月) |
事業の背景と目的
| 豊能障害者労働センターは、1982年、障害がある人もない人も、ともに運営を担い、障害者の給料をつくりだすために活動をはじめた。現在、障害者29人を含む55人が、大衆食堂、福祉ショップ、リサイクルショップ5店、合わせて七店舗の運営、広報誌などの点訳事業、機関紙「積木」を通しての、オリジナル商品の通信販売をしている。今回の大型ショッピングセンターの開設への積木屋出店にあたり、さらなる障害者の雇用の場を広げ、情報発信の拠点となる店舗運営を目的としている。また,、一般店舗と違う特徴ある店づくりをすることで、障害者、高齢者、子どもたちと、様々な人々が関わりあえるような、地域が元気になるコミュニティの形成を目指す。 |
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事業の内容(終了後)
障害者がデザインしたものをプリントしたTシャツ・トレーナー・雑貨などのオリジナル商品の販売、近畿の障害者団体が制作する特徴ある商品の販売、私たちのリサイクル事業と連携し,、地域の市民が、着物をリメイクした商品の販売などを行っている。
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事業実施にあたって工夫したこと
大型ショッピングセンターでは価格競争、商品量において一般店にはかなわない。事業を展開する上で、独自性を持ち、そして、地域に発信し続ける事が必要だと考えている。店舗の独自性を持つために、積木屋のテーマである「スローライフ」を提案できる商品として、一般市場にでまわる機会が少ない、障害者自身が作り出した製品を積極的に選択してきた。積木屋事業の柱のひとつである、着物リメイクにおいては、着物の提供は,、豊能障害者労働センターのリサイクル事業と連携し、リメイクスキルを持っている中高年女性を、人とのつながりを通して、地域から探す努力をした。地域への発信は、月一回、季節に合ったテーマを決めてイベント開催し、それに合わせた商品を選び、店舗レイアウトも工夫した。その際には、,地域へのチラシを、毎回1万枚以上配布した。
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事業成果
店づくりにおいては、まだまだ試行錯誤が続いているが、障害者団体の自主製品や地域市民の手作り品のスペースを、当初の予定よりも拡大することで、取引先を増やした。そのことで、他市の障害者団体との出会いもあり、障害者への所得保障へもつながっている。積木屋の店長は、店経験は初めてだが、障害者スタッフが担っている。また、他の障害者スタッフも、日々の収益を気にしながら、一人一人個性を発揮し、運営を担っている。着物リメイクにおいては、私たちのリサイクル事業と連携することで、市場において高額なものを、安価でお客様に提供している。また、縫製の担い手は、地域の中高年の女性であり、一般的にはそれぞれの事情や、一般企業への就職しにくい社会情勢の中で、ひとりひとりの生活スタイルに合わせて、労働を提供していただき、中高年の女性の雇用創出することができている。CB事業として、地域から「街づくりを考え、人を元気にする」シンポジュームシンポジウムへの参加要請があり、着実に人と人との輪を広げている。
障害者の働く場作りというオープン当初の形態から、障害者自身が経営を担っていく 店舗運営をしていくため、 何度もスタッフ間で話し合いを重ね、商品の半数以上を占めていた既成衣料品を大幅
に削減した。そして障害者団体や市民団体との委託取引を増やすことで、障害者スタッフ自身が直接仕入れに関わり、発注、値付け、在庫の管理など、いろいろな仕事に関わることが出来ている。また200円〜2000円までの小物を中心にすることにより、商品単価は低くなったが来客数、販売数を上げることで売上を維持することができている。
現在の取引先は20団体あり商品の7割近くが委託。委託商品を増やすことで仕入れのリスクを削減し、不良在庫を持たず6坪の狭い店舗と小さな倉庫で在庫管理がしやすくなっている。そしてなにより、たったひとつの手作り商品を集めることで他テナントとの差別化をはかり独自性を持たすことが出来た。 |
事業の課題
一般店舗との違いを出すために、特徴ある店づくりをすることが課題である。商業圏におけるはじめての店舗であり、テナントの方にも、障害者があたりまえに街で働いていることをより広く知っていただき、また、事業においても、お互いにビジネスになるように展開していくことも課題だと考えている。事業実施当初から、懸念していた通り、カルフールに代表される大型店舗から、私たちのような小さな市民事業のお店に、お客様を誘導することの難しさを痛感している。オープンモールのため、季節・天候に左右され、特に冬場の集客には、毎年困難が予想され、全体として集客力が弱く、如何に売り上げ増につなげるか大きな課題である。
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今後の事業展開(課題解決の方策含む)
店の独自性をより引き出すために、新規取引先を開拓することで商品の充実を図り、売り上げ増につなげなければと考えている。大型ショッピングセンターの運営企業にも市民事業をアピールし、また他のテナントとの連携もはかり、豊能障害者労働センターが20数年地域とつながり、その中でイベントを企画してきた経験を生かし、いろいろな団体や地域と協働し、大型ショッピングセンターへの全体的な集客をはかる展開をしていきたい。テナントのオーナーさんや従業員の方に、積木屋があたりまえに障害者が働いている店であり、そのことが街を豊かにし、人を元気にしているということを、伝えていくことも、店を続けていくうえで大事なことだと思う。いろいろな地域の課題を、人とつながる事で、街や人が元気になる「思い」を共有し、大型ショッピングセンターの中にあるために、市民事業として、より一層地域とのつながりが求めながら、「人」を大事にし、地域コミュニティへと形成していくように展開していきたい。
目標は月額120万の売上で、支払いや経費等を差し引いて一人分の人件費を確保していきたいと思っているが、現在は目標の60%程度の売上しか達成できていない。商品知識を高める、ディスプレイを学ぶなど課題は山積みだが、まずは障害者が働く場ということを大切にしていきたい。いろんな障害をもったスタッフが関わっているので、商品の説明が苦手だったり展示することが不得意だったりということがあるが、それでも「また来たよ」と言って頂ける店作りをしていくために、商品自身に力のあるものを仕入れ売上げにつなげていきたいと思う。積木屋に関わるスタッフそれぞれが、少しずつ自分たちにあったスタイルを試行錯誤しながら見つけ出していきたい。 |
| 事業の進捗状況(2004年1月) |
事業の進捗状況(2004年1月)
OPENして2ヶ月が過ぎました。
開店時と現時点では、売上が少しずつ減ってきています。
全体の売上の半分は既製品の服で、豊能障害者労働センターのオリジナル商品の売上は少なく、今年1月2日から商品を縮小し、着物リメイクに力を入れてます。
現在、障害者団体、11団体と取引していますが、新たな団体と取引したいと考えています。 |
| 事業の進捗状況(2003年10月) |
10月1日にプレオープン、10日にグランドオープンと準備から流れ込む感じで試行錯誤しながら日々活動しています。箕面や近畿の障害者団体・支援団体で丹精こめて作った商品を販売し、毎日、豊能障害者労働センターの障害者の専従スタッフが担当を担い、障害者の就労の場を広げていく活動につながっています。
また、全く出会ったことのない方々に自分達自身の活動を知っていただき、地域のコミュニティーをはかっています。 |