音声読み上げソフト対応ページはこちら
おおさか コミュニティ・ビジネス ネット
おおさかCB(コミュニティ・ビジネス)ネット
AND OR
おおさかCB(コミュニティ・ビジネス)ネット トップページ
コミュニティ・ビジネスって?
コミュニティビジネス支援グループの紹介
地域創造ビジネスモデル構築事業について
おおさかCBアワード
CB商品・サービス紹介
CB事例検索(約100事例)
『CBハンドブック』差し上げます
   
CB(コミュニティ・ビジネス)研修情報
CB(コミュニティ・ビジネス)情報提供
CB(コミュニティ・ビジネス)リンク集
 平成15年度 CB創出事業対象グループ企画紹介

ひきこもり・リストラ中年による通所介護事業・訪問介護事業
フリーランス 豊中市

代表者名 光久 麻里子 住所 〒561-0813豊中市小曽根4-8-1
TEL 06-6332-7530 FAX 06-6332-7530
E-mail freelance@kud.biglobe.ne.jp URL http://www.geocities.jp/freelance_toyonaka/
事業の概要(2004年3月)

ひきこもりは、親の育て方や本人の気質の問題のみではなく、受験勉強やパソコン・テレビゲームなどにより、コミュニケーション能力を向上させるために必要な時間や経験を奪い取られ、社会性を身に付けることなく、ストレスの多い競争社会に放り出され、社会や他人に対する不安と恐怖の量が多いことから生じてきます。こうした、ひきこもりの若者たちの自立支援のための居場所を提供するとともに、介護の仕事を通じて、将来自活できるように、訪問介護事業所を設立していくことを目的としています。
事業報告書より
事業の背景と目的 

ひきこもりの若者は100万人とも160万人とも言われ、年齢は35歳以上が3割を占めると言われ、10年以上ひきこもっている人が2割以上を占めている。ひきこもりの長期化・壮年期化により、親の経済力の低下に直面し、国民年金を払えないなどの問題も起こってきている。長期化するほど、ますます履歴書の空白期間が長くなり、就労機会も減少する。

ひきこもりの若者は優しい真面目な人が多く、仕事の量や、回数、プレッシャーをできるだけ小さく、負担を軽くし、楽に継続できる、熟練したスタッフが付き添っての仕事があれば、社会に踏み出していけるのではないかと思う。

デイサービスや訪問介護のヘルパーとして、お年寄りや障害を持っている人の介護に当たり、誰かから感謝され、必要とされれば、自分自身に自信を持つこともでき、こうした成功体験の積み重ねが、人に対する信頼感を蓄積し、失った自尊心と意欲を取り戻すことができるのではないだろうか。

ひきこもりはそのまま放置していても何の解決にもならず、ますます孤立化していく。幼いときから、テレビやテレビゲーム・パソコンなど、一人の世界に閉じこもれるものがあふれ、受験勉強等で、対人関係での挫折体験・実体験を獲得する機会を奪われてきた、ひきこもりの若者は今後ますます増えるのではないか。ひきこもりは親の育て方や個人の資質の問題のみではなく、それを今まで放置してきた社会全体の問題である。

事業の内容(終了後)

  • ひきこもりの若者の居場所提供事業(昼食作り・太極拳講習会・麻雀教室・レクリエーション)を通してコミュニケーション能力の養成と、基本的な生活技術を身につける。
  • ひきこもりの若者への就労支援
  • ひきこもりの若者の親に対する電話相談・訪問相談
  • 訪問介護事業所・居宅介護支援事業所の設立(予定)
事業実施にあたって工夫したこと

ひきこもりの本人が希望すること・できることを中心に事業を進めてきた。
事業成果


大阪府のコミュニティ・ビジネスに選定されたことで、色々な人と出会えることができた。大阪ボランティア協会による親身になっていただいてのアドバイスや苦言、ななクラブによる調理指導、フェリスモンテでの介護事業所設立のためのアドバイス・、大阪ボランティア協会のNPO組織作りへのアドバイスと色々なサポートを受けることができた。

CBフォーラムでは個別に労務相談も受けることができ、堺エコネットの方がわざわざ豊中まで、トイレットペーパーを持ってきてくださったり、本当に色々な人と出会えて、楽しい7ヶ月間だった。

3月27日にはひきこもりの支援機関として、A´ワーク創造館で開かれた「地域で支えるひきこもり支援」と題した関西の引きこもり支援機関の団体説明会にもブースを出させていただき、現在は地域のクリニックや香川県・岡山県の方からも問い合わせのお電話を頂いている。これからは他のひきこもり支援機関とも連携をとり、さらにネットワークを広げて行きたいと思っている。

事業の課題

  • ひきこもりの若者がヘルパーとして従事できるような研修制度の構築
    ひきこもりの若者には男性が多い。また、家庭で調理を全く経験したことが無いという人が多く、野菜の皮のむき方から教えないといけないという現状であり、ヘルパー研修を受ける以前の研修が調理のみではなく、家事全般について必要である。本人も事業所としても、現段階では、自信のないままに介護事業所の設立に向かって突き進める状況ではない。
  • ひきこもりの若者を支えるためのボランティアに対する研修
    軽作業を通してみると、黙々と真面目に作業をこなし、高学歴の人も多く、責任感もあり、「なぜ働かないのか?」と思われる人が多い。ボランティアに関わっていただいている人たちにも、ひきこもりの人の仕事でのしんどさよりも「休憩時間に話の輪の中に入れない」とか「何を話しかけて良いのかわからない」とかの人間関係でのしんどさに対する理解を深めていきたい。
  • ひきこもりに対する地域の理解を深める
     「親が過保護に育てたから」とか、「本人が怠けているから」とかの周囲の偏見を恐れて、家族の中で、解決しようとして、苦しんでいる家庭が多く、ますますひきこもりを長期化させている。ひきこもった原因を追究しても本人や親を苦しめるだけで、何の解決にもならない。良い学校を出て良い会社に入り、挫折しないで人生を送れる人はほんの一握りでしかなく、挫折し、曲がり曲がった人生を送る方が楽しく、今は芽が出なくてもいつかは必ず芽が出る、ひきこもったからこそ、色々な人に出会えたといえる人生を送ってもらえるように地域の中でひきこもりに対する理解を徐々に広めて行きたい。

今後の事業展開(課題解決の方策含む

訪問介護事業所を設立し、ひきこもりの若者をヘルパーとして、3人雇用し、1人月収15万円を目指す

収入  年780万円
内訳・介護報酬(身体介護・家事援助)合計32500円
月20日 1年240日稼動として、32500円×240日=7800000円
支出  年780万円
内訳・給与費720万円、事務用品費2.4万円、光熱水費12万円、他24万円、予備費21万円

事業の進捗状況(2004年10月)
事業の進捗状況(2004年1月)

11月の初めに、豊中市の障害福祉課や大阪府豊中府民健康プラザ(保健所)や、地域生活支援センターに挨拶に行きました。ひきこもりの相談は多く「就労支援や居場所提供の場があると助かります。」というお言葉を頂きました。

その後、同じ町内の民生委員さんが積極的に地域ケア会議などで、フリーランスの事を紹介してくださり、豊中市社会福祉協議会からも事業内容について、問い合わせのお電話がありました。
 12月に、ひきこもりの経験者3人とスタッフ3人で、忘年会をし、1月6日にはひきこもり経験者4人とスタッフ2人、ひきこもりの方のお母さんと7人で、新年会をしました。

ひきこもったきっかけや、家を出て、他の人と同じ事をしたかったのにどうしてもできなかったこと、ひきこもっている自分に対する親の態度や、親に申し訳ないと思っていること、自分のことが原因で、親が喧嘩をするのは見たくないとか、いろいろな話が出ました。
 参加されていたお母さんから、「主人が、この子にきつい語調で言うと、この子より先に、自分の胸が痛くなる。それで、つい、この子をかばって、主人と喧嘩をしたり、言い争いになってしまう」という意見が出て、思わず「私も同じです」と言ってしまいました。

ひきこもりは当人だけではなく、周りの家族を巻き込みます。ひきこもりの人を支えることも大事ですが、お母さんの居場所としてもフリーランスがお役に立てれば良いなと思っています。

1月から内職作業を開始しています。金銭の問題より、働いているということに自信を持ってもらうと同時に、生活のリズムをつけることを目標にしています。内職の報酬として得たお金の使い道についても話し合っていこうと思っています。業者とのやり取りや、仕上げた数のパソコン入力も自分たちでしてもらおうと思っています。

3月のNPO法人の認証・介護保険への参入とやることはいっぱいありますが、ひきこもりの人が、すべて、介護ヘルパーを希望しているわけではなく、当分はひきこもりの人の居場所提供の支援を優先したいと思っています。
事業の進捗状況(2003年10月)
NPOの理事・監事・社員も揃い、10月8日に事前協議を済ませ、豊中市の広報のコミュニティ・ビジネスの紹介欄で取り上げて頂いたり、自治会の会長さんや民生委員の方の協力も得られ、自治会の掲示板にチラシを貼らせて頂いたり、回覧板でチラシを回覧して頂いたりしています。

ひきこもりの人との接点は「ひきこもりの親の会」で事業の説明、チラシ配布などをさせて頂きました。その後、ひきこもりの人や親御さん達と一緒に、妙見山にハイキングに行ったり、テニスに参加する中で、親御さん達やひきこもりの人と交流を深めています。また、フリーランスを見学したいという申し出があり、食事会を開くことになっています。

居場所の必要性や就労の場所を求めている人が多く、「私もひきこもりの子の為に、こういう事業がしたかった」と賛同される人の多いことに驚きました。
ハイキングやテニスに参加されている人の中には、子どもさんは家に閉じこもりきりで、親御さんだけ参加されているという人も何人かいます。親も苦しみ、子どもはもっと苦しんでいるのが現状です。

豊中市の困りごと相談員をされている方が、「39歳でひきこもりで、お父さんが息子の将来を悲観して、どうして良いかわからないと言っている。死にたいとまで言っている。奥さんも脳梗塞で大変しんどい思いをされている」という情報を頂きました。まだ、相談員の方から正式な依頼はありませんが、一人でもこのような人が家を出ることが出来、デイサービスを利用して頂けることを願っています。

Copyright(C) 2003-2008 大阪府 All rights reserved.
事業主体:大阪府商工労働部産業労働企画室産業人材育成グループ
       TEL 06-6941-0351(内線2647)