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えーデザイン事業(Able Design 事業)

代表者名 矢野 孝 住所 〒543-0053 大阪市天王寺区北河掘町8-18
TEL 06-6771-8264 FAX 06-6771-8790
E-mail yano@yns.co.jp URL http://www.yns.co.jp

事業の概要(2004年3月)

障害のある人たちの自由な表現を育てる環境・空間を地域に造り、表現の成果を「作品」として発表しながら、障害者の社会参加に寄与する「商品」として顕在化させ、「シンプルなものづくり」を通じて地域市場に結びつけていきます。

現在まで地域ギャラリー・学校・空きスペースなどを活用して「作品」の発表・ワークショップを開催してきました。今後は自己表現の支援システムを構築しつつ、「働くということ」や「ものをつくるということ」の新しいかたちを提案し、具現化していきます。

事業報告書より
事業の背景と目的

背景:長引く景気低迷により、地域経済の衰退が懸念されています。中小企業の役割として、地域での雇用の維持・拡大が上げられてきましたが、その機能が低下してきていることは、倒産・廃業の実態調査を待つまでもなく、地域で暮らすものにとっては日々実感できることです。また、少子高齢社会の到来は地域社会に多様な課題を生み出し、それらの一様ではない問題解決の仕組みが地域に要求されだしています。そういった中で、地域の課題を地域の自らの資源で解決を目指すコミュニティ・ビジネスへの関心が広がりだしています。

目的:地域活性のイメージと目的
地域の活性化が最重要課題になってきています。私たちは、地域が活性化するということを次のように定義します。
☆活性化している地域とは「そこに暮らす様々な人たちが、一人ひとりが生き生きと輝いていて、いろいろな人々が往来し、その社会が継続することが可能である。」という状態です。
☆そのような状態を「障害のある人たちの働く領域を地域で確保・拡大することを進める中で実現すること。」を目的とします。

事業の内容(申請時)

  • 障害のある人たちの自由な表現を保障し、育てる環境(空間)を地域に作り、障害のある人の自由な表現を「作品」とし、地域ニーズの掘り起こし作業を通じて「商品化」を行います。そして、障害のある人の社会参加に寄与する「商品」として顕在化し、地域市場に結び付けます。
  • 地域ギャラリー・学校・空スペースなどを活用して、「作品」の発表・ワークショップを開催し、IT等を活用した自己表現の支援システムを構築し、「作品」をウェブ公開してインデックス化していきます。

事業の内容(支援期間終了時)

  • 今回の事業では、障害のある人たちの表現による作品と共に、教育機関や地域の人たちとのコラボレーションの中から、いろいろな「作品」が出てきました。
  • 「作品」は地域ギャラリーの協力を得ることができ、広く市民に展示していくことができました。このほかに地域のイベントや展示会に参加しました。
  • ダンボールという素材の良さを生かした、自由な発想からの「作品」づくりは、地域での「モノづくり教育」の活動との連携につながりました。
  • 障害のある人と地域のアーティスト・デザイナー・職人等の専門家との協働でうまれた「作品」を「商品」化していくための活動をしています。「商品」の価値として、従来の使用価値だけではなく、制作の過程で障害のある人たちの出番が多くあり、その人たちの能力開発や働く機会の拡大につながるという新たな意味合いを付加していきます。この仕組みづくりが同時に、地域における「モノづくり」を通しての「人づくり」というモデルになることを目指しています。
  • ウェブ上で公開していくために、検索サイトシステムを構築しています。

障害者が従事する仕事の内容・時間(申請時

  • 聴覚障害(重度):ダンボール素材や、地域のモノづくり企業が取り扱っている素材を使っての「作品」づくり。
  • 知的障害者:地域ギャラリー・施設でのイベント・作品展示会等の運営。
  • 労働時間は基本的に週5日(8時間/1日)

障害者が従事する仕事の内容・時間(支援期間終了時)

  • ダンボールを素材としての作品制作や宣伝のイラストづくり。
  • 作品展示のための多くのイベント・展示会での運営作業等。

事業実施にあたって工夫したこと

  • 障害のある人たちが自由な発想からつくりだした「作品」のエネルギーのようなものを、多くの人に知ってもらうための機会を用意しました。
  • 「作品」を「商品」化する過程で、治具を作成するなどの工夫をして、手づくりすることを通じて多くの人たちに「モノづくり」の体験と技術習得の機会をつくるようにしました。
  • 地域イベントに「商品」を展示する際は、素材の持ち味を生かした商品づくりを体感してもらうことと、制作過程が障害のある人たちの職域拡大につながるという事業コンセプトを理解してもらうようにしました。

障害者が仕事に従事する上で工夫したこと

  • 障害のある人の感性が充分に発揮されることを最優先し、従来の商品価値のようなものには拘りませんでした。
  • 地域で活躍しているモノづくりの専門家や作品との出会いの機会をできるだけ多くつくり、新たな発想に結び付けられるようにしました。

事業の成果

  • 地域ギャラリーで継続的に「ダンボール作品展」を開催することで、多様な「作品」を通して多くの人たちにモノづくりの楽しさを伝えることができました。
  • 「作品」から「商品」化にむけての「プロセス」が、職業能力の開発につながると同時に、「商品」が障害のある人の社会参加を実現するためのツールであることを理解してもらうことができました。また、地域にある芸術大学の学生たちとの協同の「作品」づくりや「プロセス」づくりがダンボール展やイベントへの参加を通じて多くの場面で評価をされ、マスコミにも掲載されました。

事業の課題

  • 「作品」から「商品」化の過程で、多くの人たちの参加場面を提供することは、「商品」のコスト増を一方で生み出します。事業の継続性を図るためには、より充実した「商品」群の構築が必要です。
  • 地域ギャラリーやイベントを通じて、多くの人たちとの出会いの機会がうまれましたが、今後はウェブ上での「作品」のインデックス化を目指し、情報発信の仕組みづくりが必要です。

障害者が仕事に従事する上での課題

  • 「作品」づくりや「商品」化において、障害のある人のスキル形成の環境づくりが必要です。しかし、一事業所単位での取り組みには限界があるため、地域資源との連携の中で構築する必要があります。
  • 障害のある人相互が協同作業できる環境や機会をつくりだし、参加意識を共有しながら自らが主体となって活動できることが必要です。

今後の事業展開(課題解決の方策を含む)

  • 4月にはイベント(障害者雇用企業・授産所・作業所の商品展示会)に参加します。それ以降も多くのイベント・展示会に参加し、ダンボールを素材とした「商品」(椅子、家具等)を広報していき、参加事業所とのネットワークを深め、地域ニーズとの結びつきを強めていきます。
  • 社会的意味を持つ商品群の構築を進めます。例えば、リサイクル素材を活用した「商品」とコラボレーションを図り、環境問題と障害のある人との職域開発という課題解決のツールとしての新たな価値を持つ「商品」を企画しています。
  • 地域のモノづくりの現場と学校・授産所・作業所・NPO・CB等の地域資源とのネットワーク化を図り、地域づくりに役立つ「商品」の展開・開発を進めると同時に、現場のOJT機能を利用した人材教育機能を地域の中で実現します。

事業の進捗状況(2004年2月)

新聞報道がなされたこともあり、いくつかの問い合わせや注文がある。ダンボール素材であることで、興味を抱いていただき、商品提案とその考案も行なっている。

また、ウェブ上に乗せていく環境づくりを整えるために活動中である。
事業の進捗状況(2003年11月)
大阪芸術大学のダンボール作品製作を機に、その作品を中心とした地域で行うダンボール展により、多岐にわたる地域イベントに参加している。


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事業主体:大阪府商工労働部産業労働企画室産業人材育成グループ
       TEL 06-6941-0351(内線2647)