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■第2部:「地域創造ビジネスモデル構築事業」実績報告会
パネルディスカッション「CB事業者はいかに地域の支援を広げるか」


明貝一平さん
特定非営利活動法人田尻町まちづくり住民会議(事業者)

●地域の支援者をいかに増やす?

「仕掛け、きっかけ、声かけ」。まちづくりで支援者を広げるには、この3つの掛け算が有効と考えるのは、特定非営利活動法人「田尻町まちづくり住民会議」の明貝一平(みょうかい・かずひら)さん 。

来てくれた人には、みんなの手作りで運営しているまちおこしセンター「グラシアス」の活動に参加してもらったり、時にはお酒も交えた会話などを通じて、楽しさや感動を共有する機会を提供できるよう常に心がけているという。

また、現在は「自分たちでお金をつくって、自分たちの地域で使う」ために、「地域通貨」を媒体として、地域住民との交流を深めるための仕掛けづくりをしている。地元の商店街とも連携を図り、今では9店舗に賛同を得ている。

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加藤真紀さん
田尻町事業部産業振興課

●まずは、理解しようとする姿勢から

そもそも地域のCB事業者が、どんな志で何をしようとしているのか。そのことを行政関係者は知っておこう、理解しようとする姿勢が大切と考えるのは、田尻町事業部産業振興課の加藤真紀(かとう・まき)さん。

支援会議や地元商店街との連絡調整を担いながら、CBについて一緒に学んできたというスタンス。まちおこしセンター「グラシアス」の理解者が一人でも増えて、地域の団体と共存共栄していってほしいと願う。そのためは、まずはとにかく知ってもらうことが大切。陰ながらPR活動などで応援している。

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野村由賀里さん
特定非営利活動法人ふれあいネットひらかた(事業者)

●地域に精通することがカギ

「地域で支援者を広げたいときは、とにかく50人に話す」と語ったのは、特定非営利活動法人「ふれあいネットひらかた」理事長の野村由賀里(のむら・ゆかり)さん。

「ヨーガが教えられる人はいない?」「パンが作れる人を探しているんだけど?」など、具体的に求めたい人物像を50人に尋ねる。すると、その人がまた別の人に尋ねてくれる。現在約20種類もの保育付のカルチャー教室を実施しているが、その講師は、こうした「口コミ」で集めた。

「地域のことは、地域のおばちゃんに聞く」。
これをモットーに進めたら、すぐに地域の協力体制ができた。コミュニティ・ビジネスは、とにかく地域に精通することが大切だと考えている。

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前村卓志さん
枚方市産業振興課

●補助金を出すだけが支援ではない

「補助金がほしい」という声に対し、そうではなく、安定した事業収入を得られる構造をつくることを支援しようとしたのは枚方市。産業振興課の前村卓志(まえむら・たかし)さんは、「これ以上、補助金を求めるのをやめたほうがいいのではないか」と提案。自立に向けた支援として、 事業のPRなど販路開拓のための支援に精力的に取り組んだ。

また、行政のCB支援担当者には、机の上だけで仕事するのではなく、ぜひ「御用聞き」に出かけてほしいと主張する。現場へ出かけていって、関係者と本音で話ができるような信頼関係をつくることが、結局は大切だと感じていると語った。

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谷川千佳さん
イタリア生活文化交流協会(事業者)

●事業の間口を積極的に広げる

「イタリア生活文化交流協会」の谷川千佳(たにかわ・ちか)さんは、事業への幅広い参加ということでは、事業の間口を広げ、いろんな人に参加してもらうことを大切にしていると語る。

単に参加してもらうだけではなく、活動の趣旨を伝えるために、参加者と交流する時間を必ず持つようにしている。日常的な会話を通じて互いを知ることで、活動を広げてきた。

またそうして得た人脈や環境は、逃さずに自分の肥やしに変えていくことも忘れてはならないという。

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奥田三枝子さん
とよなかインキュベーションセンター 

地域の人や団体をつなぐ

「とよなかインキュベーションセンター」の奥田三枝子(おくだ・みえこ)さんは、地域で活躍する人や団体をつなぐ。

たとえば「イタリア生活文化交流協会」は、イタリアの生活文化交流を通じて個を大切にする文化を日本に根付かせることをめざしている。そこで、似た発想を持つ地域のオリーブオイル専門店を紹介した。今では店に来た客に協会のことを紹介してもらうほどの関係が作られているという。

起業家支援施設として場を提供することで、常駐しているスタッフが入居者と、毎日顔を合わせ、さまざまな会話ができる。その中で、本人が気づいてない課題やアイディアが出てきたりする。こういう日常のやり取りが実はとても重要で、こういう拠点があるからこそできる支援だと語った。


永井美佳さん(コーディネーター)
大阪ボランティア協会NPO推進センター 

●CB事業へのチャレンジとは

今回のプログラムは、「CB事業者がいかに地域の支援者を巻き込んでいけるか」が趣旨。そこで、CB事業者と地域の支援者がどういう関係作りをし、どう連携を図ったのか、CB商品・サービスの利用者とどうかかわったのか、その仕組みや工夫はどういうものなのかについて焦点が当てられた。

コーディネーターの永井美佳(ながい・みか)さんは、「本日登壇いただいた、どのCB事業者も、大なり小なり”すったもんだ”を経験されています」と語る。CBは、地域課題の解決のためにサービスを提供するのが第一義なので、儲かる仕組みになかなかならないことが多い。しかし、事業への共感を通じて支援者を得るという強みがある。「そこに果敢にチャレンジしたのが、この事業でした」

当日は、これからCB事業者になろうとする人、CBを応援していこうとする人たちに、CB事業の醍醐味を語り、運営の知恵と工夫を交換し合う場となった。

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